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お知らせ
創造力って何だろう?
2022/05/02

先日ある生徒がこんなことを言ってました。
「先生、僕のロボット持って帰っていい?」
「いいよ。持って帰って何するの?」
生徒はよくぞ聞いてくれたという表情で
「ロボットで鍵を作るんです!」
「鍵?」
大人も子供もロボットと言えば2足歩行でミサイルがでてきて...
みたいなものを想像するでしょう。
なのに「鍵?」
「どんな鍵?」
「ロボットを僕の部屋のドアに取り付けるんです。
そして解錠用のカードを作ります。
ロボットのセンサーにこのカードを読み込ませると、モーターが作動して鍵を開けるんです。」
生徒が創造した鍵は絵空事の空想でなく、きちんとしたプランがあり、実現可能な話でした。
なんとこの生徒は小学4年生。
この子の中で着実に創造力が育っていることに感激しました。
ここまでの話で「想像」と「創造」を分けて書いたことに気づいていただけましたでしょうか?
厳密な言葉の違いは辞書を参照してもらうとして、今回の場合のように、
「今存在しないもの」
↓
「自分のイマジネーションを持つ」
↓
「それを実現するためにはどうすればいいのか」
というステップこそ創造力だと私は理解しています。
この教室に来たばかりの頃は誰もが
「カッコいい飾り」「かわいい装飾」
をロボットに取りつけています。
ところが、大きくなるにつれ
「飾りをつけるのではなく、ミッションを達成するための改良って何だろう?」
と考えるようになります。
想像力から創造力へのステップを踏んで成長していきます。
暗いニュースが多い中、子供たちの創造力で未来を明るいものに変えてほしいと願います。